2016年4月、米国ニューヨーク州で、公立学校の生徒のために電子書籍を購入するための契約をAmazonとの間に結ぶことが承認された。
「電子書籍」カテゴリーアーカイブ
米国のブックレス図書館
米国では電子書籍出版の増加に伴い、「ブックレス図書館」あるいは、「デジタル図書館」と呼ばれる図書館が、2000年ごろから大学図書館に出現し始め、2013年には公共図書館にも、初めての「ブックレス図書館」が開館した。しかし、ブックレス化への歩みは、当初予測されたよりもゆっくりとしており、しかも現在のところ、印刷書籍を一冊も置かないという完全な「ブックレス図書館」は、ほんの少数に過ぎない。 続きを読む 米国のブックレス図書館
電子書籍出版状況と購入者行動(米国)
日本の電子出版事業をサポートするために、4月2日に出版業者が共同で「出版デジタル機構」を発足させ、官民ファンドの(株)産業革新機構が150億円を出資することになりました。これにより日本における電子書籍のマーケットが拡大されることが期待されます。世界的に電子書籍の出版が拡大していますが、その中でも特にマーケットが広く、購入者も急増している米国に焦点を当て、出版状況や電子書籍購入者の行動傾向についての最近の調査結果をまとめてみました。 続きを読む 電子書籍出版状況と購入者行動(米国)
米国の電子書籍リーダー/タブレット状況
米国では、2011年のクリスマスに電子書籍リーダーやタブレットをギフトに選んだ人が多く、今や米国人6名のうち1名が電子書籍リーダーかタブレットを所有していることが、Pew Research Centerの調査によって明らかになりました。今回発表された調査結果には、読書習慣や電子書籍に関する図書館との関係についての分析は含まれておらず、それらは今後の分析を待つことになります。Harris Interactive社も同様の調査を行い、その結果を2011年9月に発表していますが、それには読書冊数と書籍購入数、読書習慣の変化の数値も含まれています。タブレット利用者の満足度調査の結果も併せて紹介します。なお、調査会社Forrester Researchの概算によれば、電子書籍リーダー/タブレットの販売数は、Kindle Fire($199)とBarnes & Noble社のNook Tablet ($249)が2011年11月の販売開始後、それぞれ500万台と200万台、iPad($500~$830)が2011年に4,000万台となっています。 続きを読む 米国の電子書籍リーダー/タブレット状況