電子書籍への公正なアクセスを目指して戦うカンザス州立図書館

米国中西部に位置するカンザス州は、大部分を田園地帯が占め、人口が285万(州の中では33番目)、人口密度は米国平均の40%という、農業を主体とする州ですが、今、ここの州立図書館が先頭に立ち、電子書籍への公正なアクセスを目指す戦いに挑んでいます。

カンザス州は、6年前(2005年)に、図書館の電子書籍利用契約をKansas Digital Library Consortiumとして州規模で結んだ最初の州として知られる。今年12月に切れるその契約の更新を迎えた州立図書館は、電子書籍ベンダーのOverDrive社が前期契約の700%にも上る値上げを要求してきたことに驚愕した。現在の契約金額が年間$10,800であるのに対し、交渉の末最終的に提示された金額は、一年目の2012年が$25,000、2013年が$50,000、2013年が$75,000というものだったのである。州立図書館のJo Budler館長は、金額だけでなく、新契約の内容にも問題があることを指摘している。前契約においては、電子書籍のコンテンツは購入されたものであり、契約が終了した場合、コンソーシアムがコンテンツを他のサービスプロバイダーに移転する際、OverDrive社はそれに協力しなければならないと解釈される条項が含まれていた。ところが、新契約ではその条項が省かれ、図書館は電子書籍を所有せず、“契約期間中は、図書館利用者に貸し出すための権利を与えられる”とされていたのである。コンソーシアムは3M社の提供するプラットフォーム3M Cloud Libraryを12月に導入する計画で、現在ベータテストを行っている。新しいプロバイダーへの無料移転許可を求める手紙を5月、6月、8月の3回、電子書籍の全出版社169社に対して送っており、8月の手紙では3Mのプラットフォームを通して電子書籍にアクセスする許可を求めたところ、HarperCollinsやRandom Houseを含む93の出版社から”Yes”の返事を受け取ったとのことである。Budler館長は会議の際に、図書館が購入したデジタルコンテンツの所有権を自分たちにあると考えていない他の州のライブラリアン達に、契約を綿密に読み直すようアドバイスしたと語っている。

http://www.libraryjournal.com/lj/home/891052-264/kansas__state_librarian_argues.html.csp

http://www.libraryjournal.com/lj/newsletters/newsletterbucketljxpress/892348-441/kansas_state_librarian_can_transfer.html.csp

http://www.libraryjournal.com/lj/newsletters/newsletterbucketljxpress/892348-441/kansas_state_librarian_can_transfer.html.csp

http://www.kansan.com/news/2011/nov/01/kansas-libraries-lead-way-e-book-access/