米国のブックレス図書館

米国では電子書籍出版の増加に伴い、「ブックレス図書館」あるいは、「デジタル図書館」と呼ばれる図書館が、2000年ごろから大学図書館に出現し始め、2013年には公共図書館にも、初めての「ブックレス図書館」が開館した。しかし、ブックレス化への歩みは、当初予測されたよりもゆっくりとしており、しかも現在のところ、印刷書籍を一冊も置かないという完全な「ブックレス図書館」は、ほんの少数に過ぎない。 続きを読む 米国のブックレス図書館

ファーガソン市民を支える公共図書館

米国では、警察官が黒人男性(1人は子供)を死亡させる例が相次ぎ、抗議の声が高まっています。1213日(日)には、ワシントンD.C.、ニューヨーク市、ボストン市、バ―クレー市を含む全米各地で、抗議デモが行われました。問題になった事件の中でも、最も注目を集めたのが、今年(2014年)8月、ミズーリ州セントルイス郡にあるファーガソン市で起きた事件です。武器を所持していなかった黒人少年を、白人警官が射殺したことに対して、暴力を伴う抗議活動が起きました。そして1124日、大陪審がその白人警官に対して不起訴の判断を下したことから、人種差別だと反発する人々の一部が再び暴徒化し、略奪や放火が行われました。一連のニュースは世界中に広がりましたが、その割に知られていないのが、米国全土から賞賛を受けている、騒動の中で公共図書館がとった行動です。 続きを読む ファーガソン市民を支える公共図書館

米国図書館の銃器規制問題

日本でもよく知られているように、米国では銃器を使用した事件が多発しています。連邦政府はもちろんのこと、州のレベルでも銃規制の動きが出てはいるのですが、それに反対する勢力も強く、簡単に解決できる問題ではありません。このような状況下で、図書館への銃持ち込みをめぐり、禁止を求める人々と銃所持の権利を主張する人々の対立が続いています。今回は、米国の銃器所有の現状や犯罪状況、図書館への銃器持ち込みをめぐる出来事や問題を見ていきます。 続きを読む 米国図書館の銃器規制問題

米国で図書館カードを投票者IDに認定(続)

前回の記事では、テネシー州のメンフィス(Memphis)市では、201211月に行われた米国大統領選挙の際に、図書館カードも有効なIDのひとつとして受け付けられたことをお知らせしました。しかし、それから約11ヵ月後、図書館カードは有効なIDとは認められなくなってしまいました。 続きを読む 米国で図書館カードを投票者IDに認定(続)

米国の公共図書館で除籍をめぐって紛糾

図書館では所蔵資料の除籍は、魅力的なコレクションを利用者に提供するために必要不可欠な業務のひとつとされ、各図書館はそれぞれのポリシーや基準に従って、定期的に除籍を実施しています。しかし米国では、何故図書を捨てる必要があるのかを理解してもらえず、利用者から厳しい批判を受けることがあります。19801990年代に20万冊を超える図書を除籍したとして、作家のNicholson Bakerに糾弾され*、悪評を被ったSan Francisco Public Libraryの例が有名ですが、最近も、米国の図書館で除籍をめぐる問題が続けて起こり、図書館長が更迭されるケースまで登場しました。                                                             続きを読む 米国の公共図書館で除籍をめぐって紛糾

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