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貸出資料延滞への対策

日本では貸出資料の返却が遅れた場合に延滞金を徴収する図書館は、極めて少数ですが、米国や英国では多くの図書館が延滞金制度を採用しています。強引に取り立てる図書館もあれば、延滞金の代わりにコミュニティ・サービスを課したり、延滞者に対する恩赦措置を施したりする図書館もあり、その方法は一様ではありません。延滞金制度に疑問をもち、廃止する図書館も出てきています。しかし、延滞金に関する全体的な統計は米国にも英国にも見当たらず、延滞金制度を採用している図書館の数すら不明です。英国では、2005年にSCONUL(Society of College, National and University)メンバー図書館を対象とした調査が行われましたが、回答した1/3の図書館のうち96%が、延滞金制度があると答えています。 続きを読む 貸出資料延滞への対策