ファーガソン市民を支える公共図書館

米国では、警察官が黒人男性(1人は子供)を死亡させる例が相次ぎ、抗議の声が高まっています。1213日(日)には、ワシントンD.C.、ニューヨーク市、ボストン市、バ―クレー市を含む全米各地で、抗議デモが行われました。問題になった事件の中でも、最も注目を集めたのが、今年(2014年)8月、ミズーリ州セントルイス郡にあるファーガソン市で起きた事件です。武器を所持していなかった黒人少年を、白人警官が射殺したことに対して、暴力を伴う抗議活動が起きました。そして1124日、大陪審がその白人警官に対して不起訴の判断を下したことから、人種差別だと反発する人々の一部が再び暴徒化し、略奪や放火が行われました。一連のニュースは世界中に広がりましたが、その割に知られていないのが、米国全土から賞賛を受けている、騒動の中で公共図書館がとった行動です。 続きを読む ファーガソン市民を支える公共図書館